CK-MBは、クレアチンキナーゼの心筋型アイソザイムで、心筋細胞の障害や壊死により血中へ逸脱する。急性心筋梗塞では発症後4〜6時間で上昇し、比較的早く正常化するため、再梗塞の補助評価に使われる。一方、骨格筋にも少量存在するため、外傷、筋疾患、手術後、激しい運動でも上昇し得る。現在の心筋障害評価では、感度・特異度に優れる高感度トロポニンが主役で、CK-MBは補助的マーカーとして位置づけられる。CK-MBは現在、急性心筋梗塞診断の主役ではないが、トロポニン高値が持続する時期の再梗塞評価、手技後心筋障害の補助評価、トロポニン測定干渉が疑われる場面で補助的価値を持つ。 CK-MB自体は、 CK(クレアチンキナーゼ)アイソザイムの一種 である。CKはM型サブユニットとB型サブユニットの組み合わせで、主に3種類に分かれる。 種類 構成 主な存在部位 臨床的意味 CK-MM M+M 骨格筋、心筋 骨格筋障害、筋炎、外傷、運動後などで上昇 CK-MB M+B 心筋に多い、骨格筋にも少量 心筋障害・心筋梗塞の補助マーカー CK-BB B+B 脳、平滑筋、消化管、前立腺など 脳障害、一部腫瘍などで上昇することがある CK-MBの検査としては、主に以下の2つがある。 CK-MB検査の種類 内容 特徴 CK-MB活性 CK-MBの酵素活性を測定 旧来から使用。CK-BBやマクロCKの影響を受けることがある CK-MB mass CK-MB蛋白量を免疫学的に測定 活性法より特異性が高く、心筋マーカーとして使いやすい スライドでは、 CKの種類:CK-MM・CK-MB・CK-BB CK-MB検査の種類:活性測定・mass測定 の2段構成にすると整理しやすい。 つまり、関係は以下のようになる。 CPK=CK全体 その中の一種が CK-MB 。 CK全体には主に以下がある。 CK-MM :骨格筋に多い CK-MB :心筋に比較的多い CK-BB :脳・平滑筋などに多い 臨床的には、 CK/CPKは筋肉全体の障害を広く反映する検査 で、骨格筋障害、横紋筋融解症、心筋障害などで上昇する。 一方、 CK-MBは心筋由来をより意識した検査 であり、心筋梗塞や心筋障害の補助評価に使われる。
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