耐性菌は、抗菌薬が効きにくい細菌が増えることで、感染症治療を困難にする重大な問題である。不適切な抗菌薬使用や広域薬の多用により耐性菌が選択され、通常なら治療可能な肺炎、尿路感染、敗血症などが重症化しやすくなる。世界では耐性菌による死亡者増加が懸念され、将来的に大きな公衆衛生リスクとなる。対策には、抗菌薬の適正使用、培養・感受性検査、感染対策、サーベイランスの徹底が必要である。
低血糖
低血糖では、脳の主要なエネルギー源であるグルコース供給が不足する。初期には交感神経が反応し、冷汗、動悸、手の震え、空腹感が出る。さらに血糖低下が進むと、脳神経細胞のATP産生が低下し、集中力低下、眠気、頭痛、ふらつき、異常行動、けいれん、意識障害を生じる。重症例では昏睡や不可逆的な脳障害につながるため、早期の糖補給が重要である。 救急搬送例に占める重症低血糖の比率は、糖尿病治療関連に限ると約 0.34〜0.36% 、救急外来での重症低血糖全体では約**0.9〜1.2% と報告されている。低血糖全体では約 1.3%**に及び、意識障害で搬送される例が多い。重症例ではインスリンやSU薬使用、高齢、腎機能低下が背景因子となりやすい。