2型糖尿病は、インスリンの効きが悪くなるインスリン抵抗性と、膵β細胞からのインスリン分泌低下により慢性的な高血糖をきたす疾患である。背景には肥満、内臓脂肪蓄積、運動不足、加齢、遺伝素因が関与する。初期は無症状でも、血糖高値が続くと血管障害が進行し、網膜症、腎症、神経障害、心筋梗塞、脳卒中のリスクが高まる。
内臓脂肪が増えると、遊離脂肪酸や炎症性サイトカインが増加し、代謝調節が乱れやすくなる。
筋肉、肝臓、脂肪組織でインスリンが効きにくくなる。筋肉では糖取り込みが低下し、肝臓では糖新生が抑えられにくくなる。
血糖を下げるため、膵β細胞がインスリン分泌を増やして補おうとする。
長期間の過剰分泌、脂肪毒性、糖毒性、酸化ストレスにより、β細胞機能が低下する。
必要量に対してインスリン分泌が追いつかなくなり、食後高血糖や空腹時高血糖が出現する。
HbA1c上昇、血糖変動増大が進み、糖尿病として明確化する。