培養は、検体中に含まれる細菌や真菌を培地上で増殖させ、原因微生物を確認する検査である。血液、尿、喀痰、膿、髄液などを培地に接種し、適切な温度・酸素条件で一定時間培養する。発育したコロニーの形、大きさ、色、溶血性、においなどを観察し、同定検査や薬剤感受性検査へ進める。グラム染色が短時間で菌の手がかりを得る検査であるのに対し、培養は実際に菌を増やして確認するため、原因菌の特定と治療薬選択に重要である。
培地への接種は、採取した検体を寒天培地や液体培地に移し、細菌や真菌を発育させる工程である。白金耳、滅菌ループ、綿棒などを用いて培地表面に塗布し、菌量が段階的に薄まるよう広げる。適切な接種により単独コロニーが得られ、菌の分離、同定検査、薬剤感受性検査へ正確につなげられる。
35〜37℃前後で一定時間培養する。好気、嫌気、CO₂環境など、菌の性質に応じて条件を調整する。