アルツハイマー病では、脳内のグルコース利用低下が早期から関与すると考えられる。脳はグルコースを主要なエネルギー源とするため、糖代謝が低下するとATP産生が不足し、シナプス機能や記憶形成が障害される。FDG-PETでは側頭葉、頭頂葉、後部帯状回、楔前部などで糖代謝低下がみられる。さらに糖尿病やインスリン抵抗性は、アミロイドβ、タウ病理、神経炎症、血管障害と関連し、認知症リスクを高める要因となる。
低血糖
低血糖では、脳の主要なエネルギー源であるグルコース供給が不足する。初期には交感神経が反応し、冷汗、動悸、手の震え、空腹感が出る。さらに血糖低下が進むと、脳神経細胞のATP産生が低下し、集中力低下、眠気、頭痛、ふらつき、異常行動、けいれん、意識障害を生じる。重症例では昏睡や不可逆的な脳障害につながるため、早期の糖補給が重要である。 救急搬送例に占める重症低血糖の比率は、糖尿病治療関連に限ると約 0.34〜0.36% 、救急外来での重症低血糖全体では約**0.9〜1.2% と報告されている。低血糖全体では約 1.3%**に及び、意識障害で搬送される例が多い。重症例ではインスリンやSU薬使用、高齢、腎機能低下が背景因子となりやすい。