人体は、水分、脂質、タンパク質、ミネラル、糖質などで構成される。最も多いのは水分で、成人では体重の約50〜60%を占め、血液や細胞内外液として物質輸送、体温調節、化学反応の場を担う。脂質はエネルギー貯蔵、細胞膜、ホルモン材料として働き、タンパク質は筋肉、酵素、抗体、輸送体など生命活動を実行する成分である。ミネラルは骨や電解質として構造維持と調節に関与し、糖質は即時エネルギー源となる。検体検査では、これらの量や代謝異常から脱水、栄養状態、肝腎機能、脂質代謝異常を評価する。
人体の構成成分とその比率
人体を体重に対する質量比で見ると、最も多い成分は水分であり、次いで脂質・タンパク質・ミネラルが続く。
| 構成成分 | 成人体重に占める目安 | 主な存在部位・役割 | 関連する検体検査 |
|---|---|---|---|
| 水分 | 約50〜60% | 細胞内液、細胞外液、血漿。物質輸送、体温調節、浸透圧維持 | Na、K、Cl、浸透圧、BUN、Cr |
| 脂質 | 約15〜25% | 脂肪組織、細胞膜、ステロイドホルモン材料。エネルギー貯蔵 | TG、T-CHO、LDL-C、HDL-C |
| タンパク質 | 約15〜20% | 筋肉、酵素、抗体、アルブミン、血液凝固因子 | TP、Alb、A/G比、蛋白分画 |
| ミネラル | 約4〜6% | 骨、歯、電解質、酵素補因子 | Ca、P、Mg、Fe、Zn |
| 糖質 | 約1%未満 | 血糖、グリコーゲン。即時エネルギー源 | Glu、HbA1c、乳酸 |
| 核酸など | 少量 | DNA、RNA、細胞増殖・タンパク質合成 | 尿酸、遺伝子検査など |
まとめ文
人体は、体重の約半分以上を占める水分を基盤とし、その中にタンパク質、脂質、ミネラル、糖質が分布して生命活動を支えている。水分は循環と反応の場、脂質はエネルギー貯蔵と膜構造、タンパク質は筋肉・酵素・抗体・輸送体として機能する。検体検査では、これらの量や代謝異常を測定することで、脱水、栄養状態、肝腎機能、脂質代謝異常を評価できる。