TB-LAMは、結核菌の細胞壁成分である LAM(lipoarabinomannan:リポアラビノマンナン) を尿中から検出する結核検査である。尿検体を用いるため、喀痰が採れない患者や重症患者でも実施しやすく、迅速なPOCTとして使える点が特徴である。
特に有用なのは、HIV感染者、免疫不全、重症例、入院患者、CD4低値の患者である。これらでは結核菌が全身に広がりやすく、LAMが血中から腎臓を通って尿中に出やすくなるため、検出感度が上がる。WHOも、尿中LAM検査はHIV陽性者、とくにCD4低値例で感度が高まると説明している。
一方、一般的な肺結核全体の診断には感度が十分ではなく、通常の結核診断を置き換える検査ではない。Xpert MTB/RIF、抗酸菌塗抹、培養、画像検査などと組み合わせて使う補助検査と考える。要点は、TB-LAMは「尿で迅速に結核を拾う検査」だが、主な対象はHIV合併・免疫低下・重症結核疑いである。