血圧 = 心拍出量 × 末梢血管抵抗

血圧は、心臓が送り出す血液量である心拍出量と、末梢血管が血流に抵抗する強さで決まる。心拍出量は心拍数と1回拍出量の積で、増加すると血管内へ流れ込む血液量が増え、血圧は上昇する。末梢血管抵抗は主に細動脈の収縮・拡張で変化し、血管が狭くなるほど抵抗が増して血圧は高くなる。この式は、血圧を「ポンプの出力」と「配管の抵抗」で理解する基本概念である。


1回拍出量(SV)は主に以下の3因子で決まる。

1. 前負荷(preload)
心室に流入する血液量(拡張末期容量)。静脈還流が増えるほど心筋は伸展し、フランク・スターリングの法則により収縮力が増しSVは増加する。

2. 収縮力(contractility)
心筋自体の収縮能。交感神経刺激(カテコールアミン)で増強しSVは増える。虚血や心不全では低下する。

3. 後負荷(afterload)
心室が血液を駆出する際に打ち勝つべき圧(主に動脈圧)。後負荷が高いほど駆出が阻害され、SVは低下する。


末梢血管抵抗を決める主因子は以下。

1. 血管半径
最重要。細動脈が収縮して半径が小さくなると、抵抗は急増する。

2. 血液粘度
赤血球増加、脱水、高蛋白血症などで粘度が上がると、血流抵抗が増える。

3. 血管長
血管が長いほど抵抗は増える。体格や肥満で影響する。

4. 血管壁の弾性
動脈硬化で血管が硬くなると、圧変動を吸収しにくくなる。

5. 自律神経・ホルモン
交感神経、アンジオテンシンII、バソプレシンなどは血管収縮を起こし、抵抗を上げる。

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