AI聴診器 

聴診器は1816年の発明以来、約200年間、医師の「耳」に依存する診察器具として使われてきた。構造は改良されても、本質は音を増幅して聞く道具だった。イノベーションの転換点は、聴診音をデジタル信号化し、波形表示・記録・共有・AI解析を可能にした点にある。従来は経験差に左右された心音・肺音の評価が、客観データとして扱えるようになり、診察は「聴く」から「測る・解析する」行為へ拡張された。



Eko CORE 500™は、従来の聴診をデジタル化し、心音・肺音・心電図を統合的に評価できる次世代聴診器である。高性能センサーにより微細な体内音を増幅し、ノイズを抑えたクリアな音質を実現。さらにECG機能と連携し、心拍リズムや波形をリアルタイムで可視化する。取得データはアプリで記録・共有でき、AI解析により心雑音や低心機能の可能性を迅速に提示する。診察の再現性と客観性を高め、外来から在宅医療まで幅広い臨床現場で早期発見と意思決定を支援する。


Eko HealthのFDAクリアランス済みAI聴診器は、デジタル聴診器で取得した心音PCGと、機種により単誘導ECGをクラウドAIで解析する点が特徴である。EMAS/EFASTは心雑音や構造的心疾患を示唆する雑音を検出し、ELEFTは左室駆出率40%以下の可能性を短時間で提示する。聴診を客観的な波形データに変換し、熟練差を補い、一次医療や遠隔診療で心不全・弁膜症の早期拾い上げを支援する。ただし診断確定ではなく、医師の判断補助として使う。

Eko CORE 500™ デジタル聴診器の主な機能

分類機能
聴診音取得心音・肺音などの体内音をデジタル取得
音量増幅最大40倍の音量増幅
ノイズ対策アクティブノイズキャンセリング
音質制御TrueSound™による高精度オーディオ処理
フィルターCardiac Mode、Pulmonary Mode、Wide Band Modeの3種類
ECG3誘導ECG波形の取得
表示機能本体フルカラーディスプレイにECG、心拍数、設定などを表示
心拍数PCG/ECGデータに基づく心拍数表示
波形表示Eko Appで心音・ECG波形をリアルタイム可視化
記録・再生聴診音・検査データの録音、再生
共有Eko App経由で記録データを共有
Bluetoothワイヤレスリスニング対応。イヤホン、スピーカー、一部補聴器などと接続可能
AI解析Eko+利用時にFDAクリアランス済みAIで構造的心雑音、心房細動、低左室駆出率リスクなどを支援検出
小児・成人対応小児・成人患者で使用可能
使用場面外来、病棟、救急、在宅医療、遠隔診療、教育用途など

FDAの510(k)情報では、CORE 500は電子聴診器として、体内音の電子的な増幅・フィルタリング・転送、および3誘導ECG波形の表示・転送を目的とする機器として整理されている。FDA番号はK230111で、2023年に510(k)クリアランスを受けている。(FDA Access Data)

AI機能は本体単独というより、Eko App / Eko+ / SENSORA®などのソフトウェア連携で有効になる。Eko公式情報では、15秒記録から構造的心雑音、低左室駆出率、CORE 500使用時の心房細動リスクを支援検出する構成とされる。(Eko Health)








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