正常な修復は、損傷した組織を除去し、構造と機能を回復させる生体反応である。まず炎症細胞が障害部位に集まり、病原体、壊死細胞、細胞破片を処理する。次に線維芽細胞や血管内皮細胞が働き、新生血管と細胞外基質からなる肉芽組織を形成する。その後、コラーゲンの量や配列が調整され、余分な基質は分解される。炎症と線維芽細胞の活動が収束すると、瘢痕または正常に近い組織へ再構築される。
正常な修復の機序
- 炎症細胞が集まり、不要物を除去する
好中球やマクロファージが集まり、病原体、壊死細胞、細胞破片を除去する。 - マクロファージが修復シグナルを出す
TGF-β、PDGF、VEGFなどを放出し、線維芽細胞や血管内皮細胞を刺激する。 - 線維芽細胞が活性化する
線維芽細胞が損傷部位へ移動・増殖し、コラーゲンなどの細胞外基質を産生する。 - 新生血管が形成される
血管内皮細胞が増殖し、酸素や栄養を供給する新しい血管網を作る。 - 肉芽組織が形成される
新生血管、線維芽細胞、細胞外基質により、一時的な修復組織が作られる。 - 組織が再構築される
余分な細胞外基質が分解され、コラーゲンの量や配列が調整される。 - 修復が収束する
炎症と線維芽細胞の活動が低下し、瘢痕または正常に近い組織へ落ち着く。