喘息

喘息は、気道に慢性炎症が続き、刺激に対して気管支が過敏に反応する疾患である。発作時には気道平滑筋の収縮、粘膜浮腫、粘液分泌増加により気道が狭くなり、喘鳴、咳、息苦しさ、胸苦しさを生じる。症状は夜間・早朝、運動、冷気、アレルゲン、感染、煙などで悪化しやすい。気道狭窄は変動性・可逆性を示す点がCOPDと異なる。治療は吸入ステロイドを基本に、気管支拡張薬を組み合わせて炎症と発作を抑える。

WHOの最新ファクトシートでは、2023年時点で世界の喘息患者数は推定3億6,300万人。同年の喘息による死亡は約44万2,000人とされる。喘息は小児で最も多い慢性疾患の一つであり、成人にも広くみられる非感染性疾患である。

スライド表記なら、
「喘息は世界で約3.6億人が罹患する代表的な慢性呼吸器疾患。2023年には約44万人が喘息で死亡した。2023年の世界人口は、約80億人


小児喘息が多いのは、細い気道、未成熟な免疫、ウイルス感染の多さ、アレルギー素因、環境曝露が重なり、気道炎症と気道過敏性が生じやすいため



喘息の機序:4ステップ

  1. 刺激因子の侵入・曝露
    アレルゲン、ウイルス感染、冷気、運動、煙、大気汚染などが気道上皮を刺激する。気道上皮から警告シグナルが出て、免疫反応が始まる。
  2. Type 2炎症の活性化
    Th2細胞や2型自然リンパ球が活性化し、IL-4、IL-5、IL-13などのサイトカインが産生される。好酸球、IgE、肥満細胞が関与し、気道炎症が持続する。
  3. 気道狭窄の発生
    炎症により気道粘膜が腫れ、粘液分泌が増加し、気道平滑筋が収縮する。その結果、気道内腔が狭くなり、空気が通りにくくなる。
  4. 喘鳴・咳・呼吸困難の出現
    狭くなった気道を空気が通過することで笛音様の喘鳴が生じる。換気が不十分となり、咳、息苦しさ、胸苦しさが出現する。喘息ではこの気道狭窄が変動性・可逆性を示す点が特徴である。












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