は、心臓壁を構成する特殊な横紋筋で、自律的に拍動する不随意筋である。心筋細胞は短く枝分かれし、隣接する細胞と介在板で連結する。介在板には、細胞同士を強固に結びつけるデスモソームと、電気信号を伝えるギャップ結合があり、心筋全体が同期して収縮できる。細胞内にはミトコンドリアが豊富で、拍動に必要なATPを持続的に産生する。さらに心筋周囲には毛細血管網が発達し、冠動脈から酸素と栄養を受け取る。
1. 心筋細胞
心筋細胞は枝分かれした短い細胞で、互いに立体的につながる。骨格筋のような横紋を持つが、自律的に拍動する。
2. 介在板
心筋最大の特徴。細胞同士を強く結合し、電気信号を隣の細胞へ伝える構造である。機械的結合と電気的結合を兼ねる。
3. ギャップ結合
介在板内に存在し、イオンの流れを通じて興奮を高速伝導する。心筋が一体の組織として収縮できる理由である。
4. デスモソーム
細胞同士を物理的に固定する。強い収縮を繰り返しても細胞が離れにくい。
5. 豊富なミトコンドリア
心筋は酸素消費が多く、ATP産生のためミトコンドリアが非常に多い。虚血に弱い理由でもある。
6. 毛細血管網
心筋周囲には密な毛細血管があり、冠動脈から酸素と栄養を供給する。